私も実際に平成17年の試験で88点をとることができました(^-^)v
(ちなみに2級の学科は60点で合格できます)
私見ですが、2級の場合は資格学校へ通わなくても学科は充分合格できると思います。
逆に製図は実務でやってる人以外は学校へ通って勉強した方が良いので、予算を製図に回せるよう学科はテキスト代のみの最低限の投資で済ませておきたいところです。
まずは法令集とテキストを用意します。
法令集はなんといっても黄色のコレ!!
『井上 建築関係法令集 平成27年度版』です!!
問題文と同じ横書きなので、問題を解く時に縦書きのものより断然見やすいことと、線引き用のCD-ROMが付いているので独学向きです。
線引きの色分けもすごくわかりやすくて、用語は緑で囲うとか、関連法令は黄色でアンダーラインとか・・・資格学校発行のものよりも使いやすいです。
(私は一級受験の時もこの色分け方法で線引きしました)
ちょっと重くて持ち運びにくいのが欠点ですが、「独学法令集は黄色」と覚えましょう(笑)。
テキストは『スタンダード二級建築士(2015年版)』がオススメです。
計画・法規・構造・施工の4教科がとてもコンパクトに良くまとまっています。
各教科の重要ポイントを図を交えながら解説してあるのでわかりやすく、各ページの下のほうに過去に出題された問題も出ているので、学習した内容がどんな風に出題されるのかがわかります。
また、持ち運びに便利なサイズなので電車の中で勉強するのにもぴったりです。
巻末には過去3年分の本試験問題も載っているので、オトクです。
投資するのはこの2冊だけなので、必ず最新のものを用意してくださいね(^-^)v
この2つを揃えたら、次に法令集にアンダーラインを引きます。
建築士試験では学科U(法規)のみ法令集の持ち込みができるのです。
持ち込み用法令集にはアンダーライン等の書き込みが許可されているので、難解な法律用語をわかりやすくしておきます。
黄色の法令集に付いてるCD-ROMにはPDFフルカラーでアンダーラインを引く場所が載っているので、それを参考に線を引いていきます。
この時、蛍光マーカーやボールペンを使うのではなく、色鉛筆で線を引くようにしましょう。
法令集のページは紙が薄い(英語の辞書のイメージ)ので、裏に染みたり、跡が付いたりすると見難くなってしまうのです。
ただし、関連法令の下に引く黄色は蛍光マーカーがオススメです。
黄色は裏移りしても目立ちにくいのと、色鉛筆だとどうも見えにくいんですよね。
ここでの注意点は、思った以上に時間がかかるということです。
PDFデータを見ながら線を引かなければならないので、それが見られる環境が必要です。
ノートパソコンなどがあるとやりやすいと思います。
色鉛筆の芯は柔らかいので、芯がなくなりやすく、折れやすいので小さい鉛筆削りも必須です。
集中して、朝からやっても1日では終わらないと思います。
テキストを見て勉強するのは1週間で大丈夫ですが、法令集の線引きは事前に済ませておきましょう。
どうしても線引きが間に合わない場合には、前の年に受けた人から法令集を譲ってもらうのも方法ですが、法規は毎年変わるのと、新しい法令から問題が出た場合に答えられない可能性があるので必ず最新のものを使うようにしましょう。
線引きが終わったら、インデックスを貼っておきましょう。
ここまでの作業を最低でも試験1週間前までに終わらせておくことが条件です。
次にテキストの勉強法ですが・・・
1週間、ただひたすらやってください。
苦手分野からやることが大事です。
私の場合は当時大学院生だったので、朝から晩まで図書館に籠もって勉強しました。
意匠系の研究室にいたので計画は得意だと思いましたが、構造や施工はかなり苦手でした。
そこで、構造 → 施工 → 法規 → 計画 の順でやりました。
構造は苦手とする人が最も多い科目です。
最初に計算問題があり、あとは暗記物です。
計算問題は全部で4問しか出ないので、簡単な反力計算などの問題だけマスターして、苦手な計算問題は捨てても構いません。
たった数問しか出ない計算問題に時間を割くより、他の部分を確実に取れるようにしたほうが良いと判断したからです。
私の場合はトラスの計算が苦手だったので、それ以外の問題だけやりました(^-^;
暗記のほうが自信あったので、そちらに力を入れました。
施工はひたすら暗記あるのみ!
2級はやはり木造に関する問題が多いので、建物が出来ていく過程をイメージできるようにすることが大切です。
ここでしっかり木造について勉強しておけば、1級の試験の時にちょっぴりラクかもしれません(笑)
法規は巻末にある過去問を全部解きましょう。
途中で答が判っても問題に出てくる5択全部について法令集を引いてください。
最初はかなり時間が掛かりますが、法令集のどこに何が書いてあるかを大まかに把握できるようになります。
テキストは問題を解いてみて理解できなかった部分だけ読みましょう。
特に計算問題は何度か解いて、やり方を覚える必要があります。
法規は唯一満点が狙える科目なので、各資格学校に通っている人たちは必ず高得点を狙ってきます。
いかに早く法令集を引けるかがポイントなので、必ず3年分は過去問をやりましょう。
計画は環境系の問題が難しく、理解するのに時間がかかりますが、そこさえ抑えてしまえば難しくはないと思います。
空気線図の問題などはボーナス問題だと思って取り組みましょう(笑)。
範囲が広いので大変かもしれませんが、勉強した時間と点数が必ずしも比例しないのがこの科目なので、基本を理解すれば点数が取れると思います。
ここまで1週間くらい掛かると思います。
巻末の過去問は法規以外も全部やりましょう。
構造・施工は何度もテキストを開きなおすことで記憶が定着していきます。
間違った問題は必ずテキストで確認しましょう。
資格学校に通う友達がいれば、模擬試験などをコピーさせてもらうのも良いと思います。
私はN学院に通ってた友達からいくつかコピーさせてもらいました。
コピーさせてもらうのが難しそうな場合は、過去問集をやるのも良いと思いますが、問題量が多すぎるので欲張らない程度にやりましょう。
(頑張れば終わりそうと思える目標を掲げるのが大事なので、量が多すぎてモチベーションが下がると逆効果になってしまいます)
構造の計算問題や法規の計算問題などをピックアップして積極的にやっておくとパターンや手順を覚えられると思います。
過去問集は新しく買わなくてもいいので、前の年に合格した人から譲ってもらうか、テキストの巻末に直近3年分は入っているので、それ以前のものが含まれている問題集を安く手に入れましょう(笑)。
この勉強法は1日10時間以上勉強したとして1週間のプログラムです。
短期間に集中してやることがポイントですが、仕事をしながら受験する場合はもう少し時間的に余裕をみてやる必要があります。
一日の勉強量によりますが、法令集の線引きを入れて1ヶ月くらいでしょうか。
『スタンダード二級建築士』は資格学校のテキストに比べたらものすごく薄い本ですが、重要なポイントだけが書かれているので、隅々まで暗記すればこの1冊で合格できます。
ちなみに私はこの勉強方法で24・22・20・22の88点取れました!o(^o^)o
二級建築士の学科は100点満点中60点以上が合格です。
各科目基準点(13点)に引っかからず、6割以上正解すれば合格な訳で満点を狙う必要はありません。
しかも試験はマークシートですから、わからない問題でも選択肢の中に必ず解答があります。
最後まで諦めずに合格に向けて頑張りましょう!\(^O^)/
【関連記事】
・二級建築士 製図スピードアップ法
※追記
2011年に合格された読者の方からコメントを頂きました。
昨日合格発表で、2級建築士合格しました!
ほぼ独学だったので、こちらのブログの情報はとっても参考になりました。
学科は、おすすめの参考書と法令集を買って、仕事があるのでさすがに一日10時間以上1週間は無理ですが、通勤電車の中でちょっとずつを続けました。法令集が重たくて法規だけは家で勉強しましたが、学科はあとは全て電車です。さらに付け加えるなら、iPhoneアプリ「2級建築士」おすすめです。
製図は手頃な学校が見つけられず(関西です)、計3日間の学校に行ったのみでした。でもここに書かれていた「矩計以外5枚→矩計5枚続けて描く」は非常に良かったと思います。今年は問題が簡単で、なのに屋外駐輪場をまるまる描き忘れて全く自信なかったのですが、受かってました。ありがとうございます!
来年以降受験される方、こちらの方法は本当におすすめですよ!
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この勉強法は、何か月前の勉強法ですか?
二級の独学に関して、差支えなければいろいろと教えていただけませんか?
お時間がある際にまたお返事をください。よろしくおねがいします!
それと、一級建築士合格おめでとうございます!自分も二級ですが、合格できるように頑張ろうと思います。
はじめまして。
書き込みありがとうございます(^-^)。
この勉強法は前年に合格した先輩に聞いてやったもので、勉強期間は試験直前の1週間のみで合格できました。
当時は大学院生で研究室の仕事が忙しく、夜な夜なチマチマと法令集の線引きをやってたら時間がなくなってしまったのです(^-^;
・・・なので、1週間前の勉強法です。
非常に切羽詰っていたので朝9時から夜11時まで勉強しました(苦笑)。
自宅で勉強できない体質なので、図書館や大学の自習スペースを活用して、移動の電車でも勉強しましたが、1週間限定と思えばこそ頑張れたのだと思います。
(短期超集中ともいう・・・)
翌年この勉強法を実践した後輩達も合格したので、かなり効果あると思いますよ(笑)。
独学で受験する方に参考にしていただければと思ってブログにアップしたので、ご不明な点などあれば是非どうぞ(^-^)。
ご丁寧にありがとうございます。一週間前にこの参考書のみで、合格に至ったんですよね?多分、うさちんさんのように賢くない部分もあるので、自分にはちょっと無理かなっておもうのですが、とても効率がいいですよね。究極のような気がします。
本当にこの問題集一冊だけですか?なぜこの問題集にされたのですか?
法令集の線引を入れると一か月はかかりそうですね。
確かにたくさん問題集や参考書があるよりも、一冊を徹底的にやることがいいのかもしれませんね。いろいろと手を出すとあれこれと頭もこんがらがってしまいそうですし。
また、ちょくちょくコメントするかとおもいます。お忙しいと思いますが、お時間がある際にまたいろいろと助言をよろしくおねがいします。
今は、働いてらっしゃるんですか?
2級の場合は合格点が60点なので、基本を理解して問題に取り組めば取れると思いますよ。
手を広げすぎて、中途半端に手をつけていない分野を残すのは致命的です。
この一冊を丸暗記すれば合格できるハズ。
私はこの本しかやっていません(時間もなくて)。
この参考書の良い点は要点をわかりやすくコンパクトにまとめてあるところです。
4教科を網羅しているのに、この薄さは「頑張れば何とかなりそう」と思わせてくれます(笑)。
今から頑張れるのであれば資格学校でやってる模擬試験に申し込まれてはどうですか?
模試に照準を合わせて勉強しておけば、本試験までに最終調整できますし。
法令集を作りこんでおくのもオススメです。
来年から二級建築士や一級も難しくなるようですね。そういう理由から、今年が今まで通りの従来の試験ということで、駆け込み寺的な感じで、すごく合格率が下がるんじゃないかと聞きました。
そう思うと、資格学校へ・・・とおもうのですが、うさちんさんのおっしゃるとおりにこの本を一度読んでみて一週間といわず、やっていけたらと思います。(笑)
完璧に暗記ですか?過去問はしなかったんですか?
模擬試験は申し込んでみます。ちなみに、法令集は黄色のもので、CDがついていますよね?あれを線引きして、法令集はどのように使用していんたんですか?
たとえば、法規の勉強中は全部ひらくなどなにか詳細を聞けたらなっておもいました。
また、直接二級の事を伺ってみたいですが、もしよければメールアドレスを書いておきます。
こちらにお返事をしてもかまいません。よろしくおねがいします。
勉強の仕方については本文に書いてあるとおりです。
(よく読んでくださいね♪)
過去問は参考書の巻末に3年分ついていますので、それをやりました。
法規は途中で正解がわかっても5肢全部引くことが重要です。
いよいよGWも後半ですね。
がんばってください!
参考にさせていただきました★
ただ、気になったのはうちさんはもともと優秀な方なのではないかと感じました。。。
私の知り合いの他大学の先輩も一週間だけ勉強したら合格したと聞いたのですが、その先輩は大阪大学の方でした。。。
もともとかしこいのではないかと思ってしまうのですが。。。
どのレベルの大学に通われていたのか等参考までに教えていただくことはできないでしょうか?
はじめまして☆
私は社会人推薦で面接(笑顔?)さえクリアすれば入学できたので、学力は全然ダメだと思いますよ〜。
大学に入るまで微分/積分をやったことがなかったくらいですから。
1級建築士の取得者出身大学ランキングを見ればわかりますが、大学のレベルと建築士試験は関係ないと思います。
↓この中に私の出身大学も入っています。
属性(大学)における合格者数一覧
http://www.jaeic.or.jp/1k-data.htm#2-2
しつこいようですが、60点取れば合格ですから短期集中でがんばりましょう〜!
以前から、情報収集でこちらのブログを拝見させていただいてました。
そして今年(平成21年に)ようやく2級建築士になることができました。
ありがとうございました。
合格おめでとうございます!!
ご報告ありがとうございます☆
私の会社の後輩もこの勉強法で今年合格したんですよ〜^^
二級建築士の学科試験は基本を問うものが多く、一級のように傾向がめまぐるしく変わるものでもないので、正しい方法できちんと勉強すれば合格できると考えています。
資格を取得して、更なるステップアップですね♪
本当におめでとうございます!!
たまたまこちらの記事にたどり着きました。
今年、学科を独学で挑戦するつもりなので
参考にさせていただきます!
コメントありがとうございます♪
2級の学科は独学でも十分合格することができますので、がんばってください!
法令集の線引きだけは早めに終わらせておくのがオススメですよ☆
私は高校卒で宅建は一応何年か前に受かっております。
また勉強して資格取りたいのですが、今からはじめるにあたり1日何時間くらいずつ時間をとればいいのでしょうか?
参考書買いましたが、入口からすごい内容で、、、 はじめはうさちんさんもそんなことなかったですか??
コメントありがとうございます。
私の場合は切羽詰った状況で勉強を開始したので考えている余裕がありませんでしたが、超苦手な構造力学の計算問題から始めたので大変でした(笑)
今からなら十分に時間があるので、頑張ってください!
これを毎年するのはいやなんでやる気がみなぎってきた感じがします。
スタンダード建築士からはじめていきます。
暗記のいい方法等あればよかったら教えてくださいね!!